ベリーダンスの衣装(コスチューム)を着けたダンサーの踊りは、セクシーなイメージがあります。実際はアラブで生まれた奥の深い芸術性の高い踊りです。日本での歴史は浅く、ダイエットやシェイプアップが目的でベリーダンスを始める女性も多くなっています。
ベリーダンスの衣装(コスチューム)を見ると、ビーズやコインが飾られている上半身に密着したブラジャー風のトップスがあります。
お尻にはビーズ・コインが飾られ密着したチェーンコインベルトやベロアヒップスカーフなどが巻かれています。ベリーダンスの衣装で腰から脚をおおうのは、ハーレム・パンツ、もしくはストレートタイプやサーキュラー・スカート、パネル飾りがあしらわれたスカートだったりします。
こうした衣装(コスチューム)のベリーダンスのベリーとは腹と言う意味があり、イスラム時代以前のエジプトから、口承に基づき伝授され知られてきたといわれます。
エジプトのベリーダンスが、ヨーロッパ人が最初に見たスタイルとされますが、エジプト以外で、重要とされるベリーダンス様式を持つ国として、トルコやシリア、レバノンになります。
アラブで生まれたベリーダンスは、世界各国のさまざまな文化と融合しながら発展してきた踊りです。
まるでアラビアンナイトの世界から抜け出してきたようなエキゾチックなスタイルのベリーダンスから、ヒップホップやジャズダンスの影響を受けたモダンなスタイルのベリーダンスまで実に多彩です。
ベリーダンスがよいのは、衣装(コスチューム)を着て、経験や年齢、個性に合わせて、さまざまなスタイルが楽しめることです。
ベリーダンスのコスチュームを着けたダンサーの踊りは、パーカッションのリズムから生まれます。
パーカッションは、タブラと呼ばれ、タブラの音やリズムを中心にダンサーの動きが作られます。タブラの音は「女性の子宮に響く音」とも言われます。このタブラの音にはまりベリーダンスを始めるダンサーも多いようです。
ダンスを踊る基礎がなくてもベリーダンスの衣装(コスチューム)を着け問題なく始められので、何歳からでもスタートできます。
しかもベリーダンスは一生続けられるダンスでもあります。今のところ日本では20〜40代の女性愛好者に集中していますが、外国を見ると子供からシニア世代までの、幅広い世代の女性がベリーダンスの衣装を着け親しんでいます。
激しい飛び跳ねるなどの動作がないから、関節や膝などへの負担も少なく、運動量も本人の体力に合わせられるのでシニア世代になっても勧められダンスです。
ベリーダンス教室のベリーダンスの衣装(コスチューム)をまとったインストラクターのプロフィールをみると、プロポーションが良いので、どうしても自分の体型が気になります。
しかし、ベリーダンスは決してスリムな女性だけの踊りではないことです。女性ならではのふくよかさも、ベリーダンスを踊るには大切な要素のひとつになります。
実際に「ぽっちゃり型」といわれるプロのダンサーも多いですし、反対に、やせていることが気になる方も大丈夫です。
足が太い、胸がない、お腹が出ていたりするとか体型にコンプレックスを感じていても、ベリーダンスの衣装を着け踊りを続けていると、自分らしい美しさが引き出され、表現できるようになるのが、ベリーダンスの大きな魅力です。
ベリーダンスでダイエットや、ベリーダンスでシェイプアップということで、ベリーダンスを始める方も多くなっています。女性的な美しいボディラインを作るのにベリーダンスは適しています。
しかし、ベリーダンスの衣装を着け踊りを続けるうちに、自分自身の今の体型を受け入れられるようになり、シェイプアップすることや、やせることに固執しなくなる女性も沢山出てきます。
最初は、ダイエットが目的でベリーダンスを始めたとしても、踊りを続けるうちに、スリムな体型だけが女性の美しさではないことに気づかされるのかもしれません。